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【「おなか元気ばなし」@水俣 『おなかへの思い遣り』】

大阪生まれ、東京育ちの「おなか元気ばなし」、初の地方巡業は是非熊本県水俣市で!
 
九州研修レポートを3つアップしてまいりました。そこに散りばめられた三宅弘晃先生の想い、切実な願い、真摯な学び。
水俣での体験を経て大阪に戻った今、水俣で講演会開催が実現したことは今後の「おなか元気ばなし」の大きな糧となり、次への挑戦の後押しになったように感じます。
 
「どんな場所でも、どんな集まりでも、どんなテーマでも俺、話しできると思う。おなか触ったらどんなことでもできるわ。」
 
水俣講演会が終わって三宅先生から出た素直な言葉、水俣講演会での手応えと、参加いただいた皆様の反応の大きさを察していただけることと思います。
 
 
今回の講演会はテーマが決まっていませんでした。「おなかの話をお願いしたい」という非常に大きな括りでのご依頼、主催くださったのはママを繋ぎ、ママと社会を繋ぎたいと精力的に活動されている”ママそら熊本”という団体様です。
 
企画くださった代表の方が、事前打ち合わせでおっしゃったこと。
「私自身体験を通して、今の医療は何か違うと感じていました。私が一番、おなかから元気になるということに関心があったんです。縁もゆかりもない方を招くというのは勇気がいるけれど、もし失敗に終わっても私が全部責任取るから!と言って皆を説得したんです。」
 
「おなか元気ばなし」を待ってる人がここにもいる。
 
【「おなか元気ばなし」@水俣 『おなかへの思い遣り』】_a0352194_15345807.jpg
 
 
始まりは皆様緊張気味でした。
さてこの1時間半、何を伝えようか、どんな実りを持ち帰って頂こうか、皆が欲していることは何だろうか・・・、そんな相手を知ろうとするところから講演会は始まりました。
 
「ちょっとおなか、見てみましょうか。見てほしい方いる?」

顔を見合わせ躊躇される中、手を挙げられたのはクローン病と診断されたという35歳のママさん。クローン病は原因不明の治らない腸の病気とされています。
 
【「おなか元気ばなし」@水俣 『おなかへの思い遣り』】_a0352194_15383384.jpg
「あぁ…これはまた随分砂糖の多いおなかやな~。クローン病か、まだこれから子育てだもんね、心配だね。でも大丈夫、僕、クローン病で通われてた2人ともちゃんとなおったから。」
 
その言葉に安堵と必死な関心が広がりました。ママの強みでしょうか、連帯感が一気に生まれたようにも感じました。
 
もうこのFBページでも何度もお伝えしているお砂糖の怖さの真の原因、腸に及ぼす多大な影響、ご参加くださったほとんどの皆さんが事後アンケートに「お砂糖やめます、頑張ります」と書かれていたことに(笑)、皆さんにとってお砂糖が私たちに及ぼす事実がどれほどの衝撃だったのか、改めて感じました。それもおなかを直に触って、その触れたおなかが教えてくれるリアルを皆が感じられたからだろうと思います。
 
おなかの中は見えないけれど、三宅先生の手を通して他人のおなかの中が自分事になる時間の共有。傍で見ていて面白くもあり、とても気持ち良い空間でした。
 
 
その後もう一人おなかを直に触ってのお話、やはりお砂糖の多さもさることながら、胃炎が多くみられる方でした。
 
「そういえばおなかがすいたとき、胃がムカムカするんです。だから食べてしまう、食べたらムカムカがおさまるので…。」
 
胃の粘膜、胃液のお話が始まります。
 
「今は不快症状を抑える時代だけど、治すための不快感だからね。不快感がないと気付かないでしょう?気付かなかったら治そうとしないでしょう?不快症状は出さないといけないんです。」
 
不快症状はないにこしたことない、子育てと家事と、そして仕事に追われるママならなおさらのこと、でも大切なこと、蓋をしてはいけない。
 
「おなかに聞いてみるんです、この不快感が一体どこから来るのか、今どうしたらいいのか、だんだん聞こえてくるようになりますから。」
 
 
この後、質問がありました。
「うちの子供なんですが、機嫌が悪い時は便秘の時のような気がするんです。性格とも関係あるのかな?と思って…どうでしょうか。」
 
「おなかって色んな役割があるんですが、その中でも大きく2つ、”授かり”と”血の通り道”という役割があります。おなかには腹動脈という心臓からすぐに繋がる太い血管があって、その血管は胃と腸の隙間を通り抜けて足に繋がり、全身へ血を送り届けるんだけど…胃や腸がパンパンに詰まってて、血管を押しつぶしたとしたら、どうなるやろね?相当なストレスやと思うんやけど。」
 
三宅先生が皆さん1人1人を見回します。
 
「便が詰まってるのにイライラするなっていう方が無理あると思わない?」
 
もう皆さん頷きまくり、そして苦笑いです。
 
「ガミガミ怒る前にどうして詰まらせてるのか考えてみて、食事かな?何食べさせたかな?何食べたときに機嫌悪くなるかな?なんてね。性格は全然変わりますよ、例えばその場をおさめる為にお菓子をあげるのは楽だけど、結局自分が苦しい思いをするんです。子供が病気したらママの生活は止まるでしょう?」
 
もうここは皆さん、どんな大きな頷きだったか。
 
「生活の中で大変ではあると思うけど、おなかは大事にすればするほど自分にご利益が返ってくる。おなかは正直に返ってくるから誤魔化せないね、怖いね、でも大事にする甲斐があるよね、大事にしていけばすくすくと育つんだから。」
 
きっとどんなママも、不安や孤独を抱えておられるのだと思います。何を拠り所にしたらいいのか、ふいに見失ってしまう事があって当然だとも思います。「おなか元気ばなし」を聞いておられた皆さんの反応を間近で見て、その必死さを感じました。
 
 
「いいおなかの条件は3つあります。」
三宅先生がホワイトボードに書かれます。
 
①柔らかいこと
②温かいこと
③凹んでいること
 
「こんなお腹を目指して食事と運動をしていってください。今日覚えて帰ってほしいことは…」
 
大きく書かれたのは
 ”思い遣り” という言葉。

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「おなかの中は見えないから無視できてしまうんです、無視できてしまうから、目をふさいじゃったら腐っていくんです。おなかの声を聞くんです、頭の声じゃないよ、おなかね。自分でおなかを触る癖を付けてみてください、お子さんのおなかを触る癖を付けてみてください、見えないおなかを想像して、思い遣ってほしいんです。ほら、”思い遣り”って思いを遣わすって書くでしょう?」
 
皆さんのキラキラと輝くまなざしがとても印象的でした。素直にママの強さ、偉大さを感じました。
 
「子供たちのおなかを、子供たちの未来を思い遣ってください。ここ水俣は、その心をよく知っているはずですから。」
 
『もやい直し』を合言葉に、過去を掘り起こして今を生き、未来を創ろうと行政と市民が一体となって元気な町作りに取り組んでおられる水俣。 
 
 
日常に戻るとつい忘れてしまうかもしれないおなか、分かっていても目をふさいでしまうかもしれない、それは私も同じです。ですが、この「おなか元気ばなし」を自分の耳で聴いて、その空間を肌で感じ、自分の、大切な人の根源であるおなかに覚えた感動は、きっといざという時の大きな拠り所になると思います。
 
『もやい直し』の心が、水俣市の隅々へと行き渡りますように、そして全国へ浸透していくことを願います。
 
 
 






井上紙鳶ーおなか元気サミットー

  




by wago-ichi | 2016-04-27 19:38 | FBおなか元気サミット

「ハラ揉みわごいち」公式ホームページ https://www.wagoichi.com/


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