ただいま改装中
2016年 05月 10日
お天気のゴールデンウィーク初日。
久しぶりに丸一日使っての改装。
電気ノコギリを使うような大きな仕事はもっぱら院長に任せるのみ!なのですが、その隣でちまちま私たちも頑張っておりますよー。
こちらでは、何をしているかと言いますと・・・
来院された方でもうお気付きの方もいらっしゃるかしら。
入り口のふすまに越前和紙を貼りました。
去年、福井の石田さんの田んぼにお邪魔した際に和紙の紙漉き体験をさせて頂いた越前和紙の里でみんなで選んでいたのです。(おなかのなかの記事はこちら→「続・訪福(木と紙と)」)
紙の神様をご案内いただいたときの感動を思い出しつつ…、移転の大改装で培った和紙貼り作業はお手のもの…のはずが、忘れているものですねぇ、もう4年前かぁ。
そして、障子。
4年経つとさすがに日に焼けて障子の白さもくすんできてました。
右下の大きな穴から光が差し込んだりもしていましたから(証拠はこちら)、さすがに変えどき。
この満面の笑みの人(※紙鳶さん)が犯人です。
(と、言いつつ私も穴をあけてしまった一人です汗)
今回初めての和紙貼りとなる島ちゃんも頑張ってます!
みんなで、「なかなか上手く張れたんちゃう!?」とそれぞれ納得。
やっぱり、張り替えたての真っ白な障子は気持ちが良いです。
この窓の向こうには難波神社、大きな窓から入る光がわごいちの空間を開いてくれます。
この障子の前で、「みんな、もう破らないよう気を付けよう!!」と誓い合い・・・
いよいよ、お次は想念の間。
今回、想念の間は炭を練り込んだ和紙を貼ることになりました。
ここを「想念の間」として1年半ほどのあいだ、院長いわくは“書きなぐりの落書き”が存分になされていました。
今回の改装で全て上から炭和紙が張られ、ここであった歴史は黒紙…もとい白紙に返られます。
こうして、何ら躊躇なくわごいちの過去は塗り替えられていきます。
わごいち院長は、誰よりも変化に対して恐れがありません。
過去の栄光・努力・肩書などなど、人が年を重ねるほど簡単に脱げなくなる皮をいとも簡単に脱皮していきます。
けれど、脱皮に使うエネルギーは相当なもの。
その脱皮に必要となる爆発的なエネルギーを蓄えきれなかった蝶は、さなぎからの変化に失敗して死んでいくと言います。
この命がけの脱皮を躊躇なく行われる院長の姿を幾度となく見てきました。
ただ一つ、命がある限り未来を拓いていくために必要だから。
このままだと、今ある世の未来は落ちていくだけだからと。
院長がポツリと言った、
「変わらない人間なんてつまんない。」
私が肝に銘じていることです。
私には難しいこと、ときに本当に苦しいこと、簡単には行かない生き方です。
でも諦めたくはない。
わごいちに出合わなければ、きっと出来なかった生き方だから。
様々な人の想いを詰めてきた想念の間、院長の想いをいっぱい落書きされていた想念の壁。
炭和紙で新たに張り替えられました。
また、わごいちは変わる。
池田参尽
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by wago-ichi
| 2016-05-10 15:45
| 仕事仲間