胃の力を信じる
2016年 08月 01日
わごいちに通い、1年と2ヶ月になる豊穣コースのわたるみさん。
先日の施術中に、
「先生。わたし、薬全部やめました。全く飲んでいません。」
とのこと。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ほんとですか??!!」
と、喜びと驚きで思わず私の口から出てしまった言葉。
わたるみさんは、「胃が痛い。食べるものを美味しく食べられない。食べるとしんどいけれど、食べないと痩せてしまうので、どうしていいのかわからない。」そんな状態のときに、インターネットでわごいちに辿り着きました。
「朝昼と食べたら、もう夜はまともに食べられない。無理に食べたら胃がしんどくなるんです、けれど食べないといけないと思っていました。しんどいけれど仕事にも行かないといけない。50代も後半で、この先もずっとこのままの毎日が続いていくのか‥と思っていた頃でした。」
と。
そこから、わたるみさんとわごいちでの時間がはじまります。
そこから、わたるみさんとわごいちでの時間がはじまります。
はじめはパンを止めるところからでした。
パンの方がごはんより食べやすい気がする、と胃が弱ってきて食欲が落ちている人がしがちなのですが、パンは材料にバターなどの油分が使われていて油が苦手な胃にとっては厄介な食べ物です。
わたるみさんの場合、ご自身の胃が消化する能力を越えての食べ過ぎに、胃が炎症だらけになって元気がない状態でした。なので胃が本来の元気を取り戻せるようにする事が大切です。
はじめは2週間に1度のペースでおなかを触りながら、慎重に食事指導を行います。
世間の量から見ると少ない量でも、今のわたるみさんご自身の消化能力からすると、どうか。
何を食べると胃がしんどいと思うのか、食べた後の胃の調子を振り返りながら、わたるみさんと一緒に、今の食事から改善すべき点を探っていきます。
通院をはじめてから1年近く経った頃、ご自身の体にも大分と自信がついてきたであろうと踏み、
「今飲まれているお薬止めてみませんか。」
と伝えました。
わたるみさんは、胃の消化を助ける薬、逆流性食道炎の症状を抑える薬、ビタミン剤と3種の薬を飲まれていました。随分と胃も元気を取り戻しつつあるから、今なら薬を止めても大丈夫じゃないか、と伝えました。
まずは消化を助ける胃薬から、
「自分の処理能力を越えて食べ過ぎないよう気を付けていたらきっと大丈夫です。もし、そこで胃モタレがしたら食事の内容がどうだったか、量は食べ過ぎていなかったか振り返るチャンスです。そして、修復の時間をしっかり持てるよう食事の時間をあけて胃を休めてあげれば、後は自力で治していきます。今なら、わたるみさんの胃はその元気があります。」
とお伝えしました。
そして、次に逆流性食道炎の薬を止められます。
「先生、お薬飲まないでも症状が出ません。すごく嬉しいです!!」
と、わたるみさん。
そして、逆流性食道の薬も止めることが出来たけれど残すはビタミン剤。
これはまだしばらくかかるんじゃないか、と覚悟していました。
なぜなら、わたるみさんはご自分のことを潔癖症と言われますが、私から見ると慎重過ぎるところがあるので、ビタミン剤を止めることに踏み切るには半年くらいはかかるかも知れない…と。
わたるみさんは、世間ではやせすぎと言われる体型で、ご自身でも体重が減るのが嫌だというところから、内臓の処理能力を越えて食べ過ぎてしまっていた方です。
今のわたるみさんの内臓に合わせて食事量を減らしていっていた事で、より栄養が足りていないのではないかとの心配から、飲み続けていたビタミン剤。
「栄養はちゃんと生命のあるお野菜、お米からいただいているから大丈夫です。わたるみさんのこのおなかなら、うん、ビタミン剤も要らないと思いますよ。」
おなかを触り確信し、そうお伝えしました。
気持ちの不安というものはやっぱり大きい物です。
その不安を乗り越えて、「私はきっと大丈夫。」と自分を信じられなければ、薬を止めることは難しい。
あとは、ご自身の体が強くなっていることを感じ自信をつけて行ってもらうこと‥気長に向き合おう!そう思っていたので、
「ビタミン剤もやめて全く飲んでいません。」
という一言に、少しびっくりしました。
豊穣コースでのお付き合いの中で私たちとの信頼関係が育まれ、そして、わたるみさんがご自身の胃の力を信じられるようになったことに感動しました。
そんなわたなるさんからお蕎麦をいただきました。
「そば粉も小麦粉も国産のものを使っているそうで、先生方にこれなら喜んでいただけるかしらと思って。」
と、一言添えて。
ぎっしりと詰まったお蕎麦、重かったでしょうに‥
有難うございます。
早速、この日のお仕事上がりにみんなでいただきました。
良い最終日の時間です。
池田参尽
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by wago-ichi
| 2016-08-01 10:59
| わごいちのお客さま