距骨骨折 奇跡の10分
2018年 09月 17日
我らがお師匠の距骨骨折自力回復について、なんやかんやとありながらもこうして皆さんに笑ってお話しできるのも、実際にギブスや手術に頼らずに順調に回復しているからこそです。
ここで皆さんにお伝えしなくてはいけないことは、安易に真似をしないでください、ということです。
なぜか。
奇跡の自力回復が可能となったのは、「骨折直後の10分」があったからです。
師匠から伝え聞いた「奇跡の10分」を皆さんにも(特別に!)お話ししたいと思います。
「お聞きしたいことがあるんですけど......」
「なんや?改まって。」
「今更なんですけどね、距骨を骨折された直後、めちゃめちゃ痛い顔してご自分で折れたところ触ってらっしゃいましたよね。」(私は骨折場面に一緒に居合わせていました)
「そうやったな。別に痛い顔はしてなかったけど。」
「......(めちゃめちゃ顔歪めてたけど...)あの時って何されてたんですか?」
「ズバリやけど超アバウトな聞き方やな(笑)」
「あの時あのタイミングで触ってらしたことが、今の回復に繋がってると思ったので。」
「うん、あの直後10分が勝負やったな。」
「やっぱり!具体的に教えてください!!」
「(笑)しゃーないな...結局やってたことはいつもの施術と同じことやねんけどね......」
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捻挫でも骨折でも、腱なり骨なりが切れてずれているわけで、自然その回りの筋やら血管やらも切れてずれてしまっているわけだ。
ギブスやテーピング固定とは、一般的には切れてずれたまま固定することになるのだけれど、それは事故から時間が経って患部が腫れてしまった後だから、そうするしかないからなんだよ。
ちなみに患部の腫れつまり充血とは、それ以上患部組織が破壊されないよう体液で固めて固定する自然のギブスとも言うべきもので、体はとてもよくできているんだね。
ちなみに患部の腫れつまり充血とは、それ以上患部組織が破壊されないよう体液で固めて固定する自然のギブスとも言うべきもので、体はとてもよくできているんだね。
でも弱点もあってね、それは充血してしまうと切れてずれてしまった骨や筋組織がそのまま固定される可能性があるんだね。よくきつい捻挫をすると癖になるというけどね、あれなんかは充血が引いた後も関節のズレが残ってしまうから、また捻りやすくなるんだね。これはどうしようもないんだ。
でも僕の場合は体の仕組みがわかるから、その腫れる前つまり骨折直後に、切れたりずれたりした筋やら血管やらその他の組織を精密に元の場所に戻していたわけだ。切れたもの同士を切れたまま引っ付けておくんだね。そうすれば速やかに元の状態に繋がりやすいし、繋がり方も自然で綺麗になるからね。
10分間が勝負というのは、骨折直後からどんどん患部が充血してくるからその前に修復を終えなくちゃならない。時間との勝負になる。そういうことなんだよ。
でも結局やっていることは、いつもの施術と基本的に同じ。(笑)
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「はい......同じと言えば同じですね。(残念ながら私にも)誰にもできませんけれど。」
「そうやな~、僕だって怪我したその場にいればすぐに触ってあげられるけど、腫れたあとではああはいかないね。」
「骨折の自力回復、普通はやっぱり無理がありますよね。」
「特に距骨は難しいかな。奥まった場所にあって複雑やからね。」
(そんなんなんで分かるんやろ.......道のり遠すぎ..........)←私の心の呟き
「いや~、それにしてもあれは確かに痛かった!必死やったから痛いとか言ってられへんかったけど。だけどやっぱり一番痛かったのは、調子乗って若者の真似するからやと冷ややかに放たれた嫁さんの一言やったな。」
そんなわけで、決して皆さん真似などされませんように。
見えぬ体内の状態を知り尽くす経験と研究の賜物から生まれた、人間業を超える施術ありきのこの自力回復です。
皆さんがこういう事態になったら、患部に刺激を与えないように、すぐに病院にいってくださいね。
井上紙鳶
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このブログのタイトルにもなってる「たいたいレシピ」への想いを綴っています。是非一度、読んでみてください。
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by wago-ichi
| 2018-09-17 17:00
| わごいちの技術