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【 大阪講演会@河内小阪 レポート】


<今日はフェイスブック「おなか元気サミット」よりレポートの紹介です。>


その話が持ち上がったのは2017年12月24日、クリスマスイブの日でした。
「院長が2/11の東京講演会の前に、プレ講演会をしてみようかなとおっしゃってるんだけど、どうだろう、大阪は東大阪からお腹大事を育ててみるっていうのは…」

私、紙鳶(しえん)が親友の井本さんに持ち掛けたのはたったその一言でした。
 
「やろう!やってみたい!!」
 
そこから次の行動はすぐでした。講演会日を1/20と決め、井本さんの住む河内小阪の商店街でちょうど立ち上がったばかりの『キッズ&ママラボ』という施設を通して、第1回大阪講演会開催に向け準備がはじまりました。
 
地域性も考慮に入れターゲット層を絞り、三宅先生へ依頼したい講演内容を練り、フライヤー作りに地域への呼びかけ、そして集客、アンケート作成から参加いただく皆様への心配り。
講演会本番まで20日ほど。しかも大忙しの年末年始をまたいでの準備、1歳の息子をベビーカーに乗せ、奔走しただろう姿が目に浮かびます。
 
こうして第1回大阪講演会が河内小阪で開催されました。
 
 
 
 
1/20₍水₎、風は冷たくとも晴れやかなお天気。
今日は10人のお子さんも参加の講演会、皆元気で来てくれるかな。
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会場はここ、『キッズ&ママラボ』@河内小阪です。

開演は10:30、主催者の井本亜紀さんの司会で講演会が始まりました。もう一人の主催者、井本忠男さんはカメラマンとして見守ります。(ちなみに私紙鳶は、完全に1聴講者でした。)


なぜ皆に三宅先生の話を聞いてもらいたいと願うのか、なぜ赤ちゃんも一緒、パパもママもママになりたい人も一緒、育児に悩んだり疲れそうになってる人も一緒、おばあちゃんもおじいちゃんも一緒に参加できる会を企画したのか、


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井本さんご自身の体験を通しての挨拶で、
空間が一気に暖かくなりました。

 
さぁ、いよいよ三宅弘晃先生の登場です。

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ホワイトボードに今日の時間割が書かれています。
その空白部のど真ん中に、「命は繋がっていく」、大きくそう書かれました。

「今日のこの講演会の終わりに、命は繋がっていくんだということが皆さんの心の中で少しでも繋がればいいなと思って話をはじめます。」
 
目に輝きを持った顔も、どういうことだろう?という不思議そうな顔も色々。


1時間目が始まります。


『ごはんのお話』
 

三宅先生が参加者の皆さんに問いました。

「なぜご飯を食べるんでしょうか。」「生きるためです。」参加者のお1人がそう答えます。「その通り、ですが食べ物には体を作るための栄養と、体を動かすために必要なカロリーという2つの要素があります。日本は資本主義の国ですから、これもいい、あれもいいと現状に付け加えて増やすことは声高らかに言われますが、特に今はカロリーばかりを増やそうとする傾向が見うけられます。しかしその一方で、消化の面から負担だから減らす、ということはほとんど言われません。」
 
「あっ!!!!!………(たしかに…)」場がざわっとしました。
 
「でも負担はあるんです、皆さんもそれは感じておられるはずです。負担は減らせばいいんですが、じゃあ一体、何がどうして負担になるかな、そのお話からはじめましょうか。じゃあまずは皆さんの好きな食べ物を教えてもらおうかな。」

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参加者の皆さんから上がった好きな食べ物。皆大好きなパンがまず最初に上がりました。そしてお肉に唐揚げ、お魚、ラーメンetc…、そんな中一際輝きを放ったのが、6歳になるお姉ちゃんのしらす! 渋いっ!!

パンはガスが溜まりやすいこと、パンが好きな人はお腹を触ったらすぐにわかること、それはガスでパンパンに膨れて硬くなっているからだということ。参加者のほとんどの人がパンが好きという中、「いやや~、私絶対パンパンやわ~~~。」「でも言われたらそうかも……。」「でもやめられへん、かも……。」そんな声があちこちから聞こえてきます。
 
続いてお肉とお魚の話。やはり皆大好きです。

「お腹を触っていてわかるのは、胃は油を一番苦手とすること、もうひとつ、腸は砂糖を一番苦手とすること。その理由は2時間目の『おなかの中のお話』でしますけど、この2つは覚えて帰ってほしい。盲点は魚、魚だったらいいって皆思ってるけれど、魚だって天然と養殖では油の量も質も全然違いますから。」
 
そこから油と砂糖の離れられない関係についてのお話がありました。油と砂糖を強固に繋ぎ止める、化学調味料というものについて。
「化学調味料だけでは美味しくない、でもそこに油と砂糖が加われば、コクが出て旨味を感じる仕組みになっている。」
 
この日家族で参加されたラーメン屋さんの店主さんからも、深い相槌が打たれます。
 
「よりコクを出そうと、他店より旨味を出そうと、化学調味料が増え、油が増え、砂糖が増える。冒頭に話した加えて増やして主義ですね、料理も。僕はそう思うんですが、どうでしょうか。」
 
このラーメン屋さんは化学調味料を使わず、まじめに出汁を作っておられるお店です。それでも使っている醤油自体に化学調味料が使われているとおっしゃっていました。
帰りに書いていただいたアンケートに「油と砂糖を控えることは本当に実践しようと思います。店のメニューも考え直します。」そう書かれていました。 


「子供たちは化学調味料の味がすぐにわかります。すごいですよ、子供の舌は。以前利き米ゲームをしたことがあったんですが、大人が半数は騙されたところ、その場にいた子供は迷うことなくすぐに当たり前って顔して正解でしたからね。」
 
「だから今のうちなんです。子供たちがちゃんと味の分かるようにしてあげれるのは周りの大人だけですからね。もちろん皆のお腹に良いんだし。」
 
油と砂糖と化学調味料の甘い関係で1時間目は終わりました。 
2時間目の前に一旦休憩。場の雰囲気も緩み、子供たちがいよいよ全開です。
そんな空気を作ってくれた一つのアイテム、井本さんが女性に冷えは大敵と、一つ一つメッセージをつけて参加者の皆さんにくばってくれたホッカイロ。
 

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2時間目、


『おなかの中のお話』がはじまりました。
 

なぜ胃は油を苦手とするのか、なぜ腸は砂糖を苦手とするのか、三宅先生が15年間おなかを揉み続けて気付いたこと、その事実を丁寧に絵を描いて説明されます。



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「なるほど~…。」そんなため息交じりの声もあがります。自分では見えないおなかの中、なんとなく露わになった気持ちになられたのでしょうかそんな大人を横目に、子供たちは元気いっぱい動き回ります。三宅先生の絵が気になるかな?
 
しらすが好きだと言った6歳のお姉ちゃんは(この日の最年長さんでした)、お家に帰って晩ご飯を食べながらポツリと言ったそうです。
 
「チチ(父親のことです)大丈夫かなぁ。心配やわぁ。夜遅く帰ってきて晩ご飯食べたり、お友達とお酒飲みに行ったりするもん。」 
 このお嬢さんはFBライターでもあるtomonさんの娘さんです。tomonさんから届いたメッセージです。 

長女は、遊びながらも講演を聞いて、何か感じたのだと思います。お買い物中も天かすを見て「これって身体に悪い?」と聞かれました。から揚げはもっと食べたいけど、大きいの1つにするそうです。子供と一緒に聴けて良かったです
また一つ、芽生えがあったかもしれないと嬉しい気持ちになりました。
 


3時間目、最後の授業です。


『授かりから産後まで』 


三宅先生が一番はじめに言われたこと、
「命は繋がっていく」もの。

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おなかの中に命が授かるその前から、新しい命が宿りたいと思えるおなかを育むか。おなかに命が宿ってくれたなら、その命と携えた自身の命をどんなふうに大切にしてみるか。
無事生まれてきてくれたなら、その命とその命を支えた自分自身のおなかをどんなふうに育てていくか。

生理という営みが教えてくれるおなかの異常について、悪阻にならない体づくりやおなかの子を丈夫に育む健やかな血液のこと、そして子と親で作っていく食生活についてのお話がありました。
 
 
「産後のお母さんのおなかはとても柔らかです。おなかの中で赤ちゃんが、あっち向いたりこっち向いたり、腕を伸ばしたり蹴ったりして、僕がおなかを揉むのと同じようにお母さんのおなかを揉んで柔らかくし、居心地のいいおなかを作ってくれるからです。」
 
三宅先生が続けます。
「子を産みお母さんとなるとき、おなかは耕した畑のようなものです。新しくおなかを作っていくチャンスを赤ちゃんにもらったようなものなのです。」
 
1歳児の子を持つパパママはもちろん、参加者皆さんの顔つきが変わります。空間に流れる空気が変わります。皆、当事者になります。
私の、妻の、おなかは一体どうなっているの?
ママになる前の私のおなかは、妻のおなかは、僕のおなかは、今、一体どうなっているの?
 
 
「単純に甘いものは集中力を低下させます、お肉と油は切れやすい性格を作ります。これは巷でも言われていることですが、おなかを触ってその人のおなかの様子を見て、僕ははっきりと言えます。砂糖を摂取して集中力を低下させるのは子供だけでない、油を取って切れやすくなるのはむしろ大人に多く、子供たちがそれを真似ているんだということを。」

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遊びまわる子供たちに、大人たちの視線が集まります。
 
「ここでそんな声は聞こえてこなくて一安心ですが、あるでしょう?子供を『ゴルラーッ!!!!!!』って怒鳴りつける声。」

笑い声がおきながら、自身を振り返ってしまいます。


「食生活を少し振り返り、見直してみることが、実はストレスを無くすことに繋がるんですね。子供の成長のためだけでなく、大人が生きやすくなるんです。今日の話を聞いて、少しづつでいいから日々の生活の中で一工夫してみようと思ってくれたら、それは必ず子供たちの健やかさに繋がります。」
 
 
その後質問が多数ありました。
その質問が、質問された方にとどまらず、そこにいた参加者皆さんへの回答になったように感じました。 
 
冒頭の「命は繋がっていくもの」、皆さんの心のどこかに引っ掛かりとなって留まっただろうことを願います。
 
今回、この講演会を開催するにあたっての一番のチャレンジは、子供もママも、そしてデリケートな問題である不妊に悩む方も皆一緒くたになっておなかの話を聞く場にするということでした。

だから託児という視点は敢えて持たず、ママはママとして参加、赤ちゃんは泣き、動き回るものとして参加、それを受け入れ見守る大人は大人として参加、その中で話を繰り広げる先生として三宅先生は皆さんの前に立たれました。
 
それぞれがそれぞれの立場で、思いやりを持って一つの空間に集う、その姿勢が今回の講演会の成功に繋がったのだろうと感じます。話を聞いて何を持ち帰ったか、それも人それぞれだろうと思います。

だけど、話をする三宅先生の周りに子供たちが集まって遊んでいたり、思うがままに歩いたり、そんな子供たちを目の前にして聞いたおなかの話は、なんだかほわっと温かく、心にしみました。

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とても素敵な時間でした。
 
 




井上紙鳶ーおなか元気サミットー

  




by wago-ichi | 2016-03-18 22:38 | ファンメール・FBおなか元気サミット

「ハラ揉みわごいち」公式ホームページ https://www.wagoichi.com/


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