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40年の月日が築いてきたもの


昨日のお休みは、初めての土地を訪れました。


8月の「おなか元気ばなし」講演会が行われる八尾へ、フライヤーを置いて頂けるというお店があったので設置にいくついでに、どんなところか下見にいってきました。


昨日もなかなかの暑さ。

一回り終えたところで、ちょっと休憩~と思った先に、昔ながらの純喫茶を発見!惹かれるまま中へ‥。



ホットコーヒーを薄めに淹れてもらえますか?の注文を快く聞いてくださり、出てきたコーヒーのカップが、

40年の月日が築いてきたもの_a0352194_07485754.jpg


めちゃくちゃ可愛い!!!


「可愛い!」と思わず声に出してしまい‥、すると「芽が出てその芽が伸びて行ったらええな、思ってこのデザインにしてもらったんよ。」とマスター。




聞くと、このお商売を始められたのは40年前。当時、周りは田んぼばかりだったそうです。

お店の中は、一枚板のしっかりとしたカウンターや職人さんの手仕事で叩いて作られた丸い窓枠のサッシ、オリジナルの名前入りのコーヒーカップ。



ひとつひとつ、思い入れを持って、たくさんの方の手が関わり作られて来られたものが、この喫茶店を守っているようでした。

76歳のマスター。
奥様と夫婦二人で営まれてきたそうですが、数年前に奥様の認知がはじまられたそうです。
お店をどうするかと言うところに、息子さんのところにきたお嫁さんが、お店を手伝うと言ってくれたそうで、変わらずこうして続けられることができていると、感謝されていました。



早朝から開けて昼下がりに先にお嫁さんが帰り、店じまいをした後、カーテンが降ろしたお店の中で1時間ほど今日の反省をされるとのこと。


一人で腰掛け一日を振り返り考えるその時間は、大事なひと時だとおっしゃいました。









お店を閉めたあとの1時間。


これまで変わらずに、ずーっと持ち続けて来られた時間。


その時間があるからこそ、変わらない毎日がその場所で営まれる。
どんなに時代が変わって、田んぼばかりだったお店の周りに大きなショッピングセンターが出来ても、奥様がその場所に立てなくなっても、変わらずに喫茶店の空間の中に流れる時間の尊いこと。


そして、マスターであるご主人が重ねて来た40年の月日、変わらず流れる時間とコーヒーを味わいに、街の人たちがやって来る。


学校の先生がちょっと休憩に、商店を営む人の朝の始まりに、雨が降ると必ずやってくる植木屋さん‥。


皆にほっと一息を付いて安心して過ごしてもらえるよう、守ってきた喫茶店という場所そのものが、今はマスターを、そこに訪れる人を守るようになっていく。



入口から洩れる空気が"その場所にあるもの"を、ちゃんと感じさせてくれる。








まだまだ40年には程遠いですが、わごいちが確実に培ってきた時間がある。
はじめは師匠が一人で、今は弟子二人が加わり三人で。そこにやって来る皆さんをちゃんと迎えられるように、変わらずに在れるようこれからも守っていくこと。


はじめてわごいちを訪れる人の目印を務めてくれるビルの入口の案内板も、仮りの状態のまま4年の月日を放置しておりましたが、ようやく着手しました。


40年の月日が築いてきたもの_a0352194_07481893.jpg




そして、また動き始める。

変わることの難しさ、続けることの尊さを思いながら。









池田参尽
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by wago-ichi | 2016-07-28 15:58 | マイプライベート

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