今月の花・8月
2017年 08月 08日
8月に入ってすぐ、
「変わった花見つけたから、また生けてよ。」
と師匠が通りすがりに買ってきてくれた花。
色とりどりの原色が飛び交います。
夏の夜空に打ち上がる花火のような変わった花。
わごいちの玄関に、紙鳶さんが生けてくれています。
師匠が講演会を東京で初めて行なったのは、今から約2年前。
「日本にはもともと『肚(※腹の旧字)文化』というものが当たり前にあって、本当の想いは心じゃなく肚にあるんだと言われていたし、どんな動きも常に肚から使って行われていた。」
それが今の社会では忘れられ肚が元気で無い人が増えたと、だからこんなにも病気が溢れているんだと、そう続けられました。
私はその話を聞いた時に、ただただ「ほんとだ!すごい!!日本ってすごい!!!」と感動し、その"肚を揉む"という仕事に携われている今に、誇りとプレッシャーが交じり合ったなんとも言えない感情を持ちました。
私は花火が大好きです。
目で見る光よりも、耳で聞く音よりも、ハラに響いてくる感覚に何より興奮を覚えます。
こうしてワクワク‥ウズウズとハラを興奮させる花火はとっても魅力的。夏になるとまたあの“ドーン”という響きに無性に出会いたくなる。
この花を見て空に打ち上がる花火に想いを馳せ、2年前の師匠の肚の話に思い至りました。
私は、花火も日本が誇る『肚文化』の一つだと思っています。
ああ、日本て素晴らしい。
池田参尽
by wago-ichi
| 2017-08-08 11:23
| わごいちの日常