千照館全体稽古の日
2017年 09月 04日
月に1度の千照館「全体稽古」の日。
この日は三宅師範自ら稽古に出て会員の皆さんに指導をされます。
これは、7月の稽古の模様。
その限られた時間で、何かを吸収しようと皆さん懸命に稽古に向かいます。
普段の稽古から「?」がいっぱいの皆さんなのですか、この日の稽古で三宅師範はさらっと極意を伝えられました。
「丹足」を通して、その極意を落とし込もうと、皆さん何度も何度も相手の体に向かいます。
「丹足」を通して、その極意を落とし込もうと、皆さん何度も何度も相手の体に向かいます。
それが本物だから、たった1つの事を何度も吟味して繰り返す。
三宅師範から発される言葉は、
「軸足でほぐす。踏み足は置いておくだけ。踏み足が軸足より前に出ない。」
これだけ。丹足する部位は「背ずらし」だけ。
たったその1つの事がこんなにも難しい。
私は師範から練習を見ていただいた時に、踏み足を相手に乗せるだけで「違う」と言われました。
「力が入っている」「硬い」と。力みが入ると、柔らかく動きたいはずの体は‥もちろん踏み足も、硬くなります。
木のバットでぐりぐりとほぐされて果たして気持ち良いだろうか・・
否。気持ち良いはずがないのです。
それが解っているのに、体は力を抜きたいと思っているのに、自分の脳が出す指令は力で勢いで相手の体をほぐそうとしている。
他から見て一目瞭然の自分のその丹足姿を、自分自身で感知することはなぜにこんなにも難しいのだろう。
頭で考えて行動に移すことは、なぜこんなにも体を固くさせるのだろう。
「相手を感じて気持ちで動くには頭は邪魔でしかない」と師範は言われます。感じたままに動くことは、なんと難しいことか。
師範の口からさらっと伝えられる極意。
本当にさらっと言われます。何気なく言われます。
けれどそれが本物だから、稽古の1時間半という時間をたった1つの同じ動きを繰り返し繰り返し、みんなやり続けるのだと思います。
終わった後の顔を見れば、その稽古時間がどんな時間であったか一目瞭然。これは8月の全体稽古の後、丹足トレーナー同士の打ち合わせ。
それぞれに消化しきれない「丹足極意」に悶々としながら、貴重な会員さん同士で顔を合わせられる時間を言葉を交わして、先日ご紹介した、井本忠男道場会長こだわりのところてんをいただいている所です。
9月の全体稽古の1時間半は、皆さんどんなことに向き合う時間となるでしょうか。
丹足トレーナーの皆さんが中心となって動いてくれていて、秋には決まりそうな"丹足イベント"もあるようです。
会員の皆さん、気合入れて参りましょう!!
池田参尽
by wago-ichi
| 2017-09-04 09:49
| 千照館・丹足