柿茶に思う朝
2017年 05月 01日
朝のお茶。
わごいちでは朝にご挨拶の時間を設け、みんなで一緒にお茶をいただきます。
昨日から、柿茶をいただいています。
この柿茶、農薬は一切使用しておらず、産地は四国に限った厳選されたものでした。
「くれぐれも院長先生によろしくお伝えください。」と、この柿茶を持っていらっしゃった方がいました。
その方は、足の悪い80歳近いお母様をわごいちに連れて来る為に、おそらく平日に仕事を休んで、毎回きちんと約束の時間に遅れることなく車で送り迎えをされていました。
はじめていらっしゃったとき、お母様の足は変形して曲がって固まり、真っすぐ伸びない状態でした。施術には少々の痛みは伴いますが、確実に足は良くなり歩き方も変わり始めました。
一度雨の日に、たまたま外出していた師匠が院へ戻ろうとすると、お母様に傘を掛け、ご自身は濡れながら歩幅を合わせ院まで歩く息子さんの姿を、見かけたそうです。
「お母さんが濡れないようしてね‥、あの息子さんの懸命な姿見たらね、何とも言えない気持ちになったよ。」
息子さんは、お母様の曲がっていた足が伸びていく様子にとても喜んでおられました。月に2回の送り迎えも、大変だとは一言も言わず続けておられました。
そんなある日、とあるお客様の傘が無くなってしまったことがありました。
どなたかが間違って持ち帰られた可能性があるから、同じ時間帯に来院された皆様に確認いただけるようメールを送りました。
すると、すぐにその息子さんから連絡があり、お母様がお帰りのときに自分の傘だと思い持ち帰っていたことに、家に着いてから気付いたと連絡を下さいました。
傘の持ち主の方にも迷惑を掛けてしまったから、直接謝りたいという事で、わざわざ時間を合せて院にいらっしゃり「お詫びに‥」と、その方にも柿茶をお渡しになりました。
持ち主の女性は、傘が無くなった日にわごいちに初来院されました。2回目の来院で、そのようなご厚意を受け、わごいちという場所はお客様同士、このようなふれ合いがあるのかと驚かれていた様子でした。
その別れ際に息子さんは、お見送りをする紙鳶さんに「くれぐれも院長先生によろしくお伝えください。母がすいませんでした。」とご挨拶なさって、冒頭の柿茶をお渡し下さったのです。
この傘のことがあった日にお母様は、「主人の調子があまり良くなくて、通院を今日で終わらせてもらいます。」と私たちに話されました。
ご主人さんのことも、事情にあったとは思いますが、足を良くする為に必要な食事や運動の改善が思うように進まず、足は良くしたいけれど頑張り切れない、お母様と私たちとの間に気持ちのズレが生じ始めていた‥そんな矢先でした。
恐らく、息子さんは帰ってきてから通院をやめた事をお母様に聞き、これまでの感謝を伝えたいと思っていて下さったのかも知れません。わごいちに来るまで悪くなる一方だったお母様の足が良くなっていく様子を、本当に喜んでいらっしゃったから。
柿茶をいただく朝に、あの息子さんのことを思います。
わごいちには、ここしかないとやって来る人がいたら、わごいちを去っていく人もいます。私たちは迎えることはできても、去っていく人を止めることはできません。
まだまだ道半ばでお母様の力になり切れなかったことを悔いても、どうにもならないけれど、それでも感謝の気持ちをお伝え下さった息子さんの事を思い、私たちは今日もわごいちにいらっしゃる皆様を迎え、精一杯向き合います。
本日、5月1日はご新規様予約受付です。
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池田参尽
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by wago-ichi
| 2017-05-01 20:32
| わごいちのお客さま